高配当株投資家に人気だった三菱商事の株価の下落がここしばらく続いていました。
この流れに12月26日に変化が見られました。
長らく下落が続いていた三菱商事の株価ですが、2496円を底値に反転上昇へと転じました。
三菱商事と言えば、投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットが購入していたことから、個人投資家の人気を呼んだことで有名な株です。
5月に年初来高値3,775円をつけた後、2,496円まで下落していた株価が、ここにきて上昇トレンドに転じています。
今回は、高配当株好きの投資家が注目している三菱商事の株価について、興味深い動きの原因と今後の展望について、私の投資方針も踏まえて解説していきます。
なぜ株価が上昇したのか?
1.円安の影響
利益の押し上げ
円安は三菱商事の業績にプラスの影響を与えています。
2023年度の決算では、円安により利益が押し上げられ、好調な結果となりました。
2024年3月期の連結決算で最終利益が9640億円と過去2番目に高い水準を記録しています。
海外事業の収益性向上
円安は三菱商事の海外事業の収益性を高めています。
特に、以下の分野で効果が顕著です
- 天然ガスの取引
- 海外での自動車販売
- エネルギーや金属資源関連の事業
輸出競争力の強化
円安により、三菱商事の輸出事業における競争力が向上しています。
これにより、海外市場でのシェア拡大が進んでいます。
これらの円安効果が、三菱商事の業績改善につながり、結果として株価上昇の一因となっていると考えられます。
2. 割安感の出現
一時的にPERが10.6倍、配当利回りが4.01%と、投資家にとって魅力的な水準になっていました。
この割安感が買い需要を喚起したと考えられます。
3. 保守的な業績予想
三菱商事は通期純利益の見通しを9,500億円と保守的に設定していましたが、市場のコンセンサスは9,626億円とそれを上回っています。
この差が株価上昇の余地を生み出したのかもしれません。
4. 資源価格の底打ち感
中国やヨーロッパの景気低迷により下落していた資源価格ですが、底打ち感が出てきたことも株価を押し上げる要因となりました。
今後の展望
三菱商事の株価は現在、「W型」の推移パターンを示しています。
これは上昇傾向をベースに持ちながら、買いと売りが拮抗している状態を表しています。
今後の展開としては以下の2つのシナリオが考えられます。
- さらなる上昇:レジスタンスラインを突破すれば、大きな上昇トレンドの起点となる可能性があります。
- 横ばい継続:上値と下値の間で一定期間推移する可能性もあります。
三菱商事の魅力
三菱商事への投資の魅力の一つは株主還元の高さだと思います。
こちらは直近6年間の三菱商事の配当金情報になります。
毎年安定的に増配を続けており、2019年度に一株当たり44円であった配当金が2024年度の見通しでは一株あたり100円と倍まで配当金が上昇しています!!
毎年配当金がチャリンチャリンと入ってくるのは高配当株投資家にとって何よりうれしいことです。
放っておいても毎年振り込まれる金額が増えていくことは精神的にも安定して投資に取り組めます。
投資判断のポイント
三菱商事株への投資を検討している方は、以下のポイントに注目しましょう:
- レジスタンスラインの突破
- 次回決算での業績見通しの修正
- 資源価格の動向
まとめ
三菱商事の株価反転は、私を含めて多くの投資家にとって朗報となりそうです。
しかし、市場環境の変化や企業の業績動向には常に注意を払う必要があります。
慎重かつ積極的な投資姿勢が求められる局面と言えるでしょう。
ここまで書きましたが、私はどうするかというと、細かい分析も大事ですが、今の株価は割安水準にあると思い、2500円の時に指値で買いました。
企業の成長も大事ですが、現時点でも配当利回り3.8%と高配当であり、過去8年間増配を続けてきていることを考えると、今が良い買い時だと判断しました。
今後、上昇が継続するか、再び下落へと向かうのか分かりませんが、2250円まで下がる局面があれば、更に買いましていきたいと思います。
三菱商事の株の購入はSBI証券(公式リンク)、楽天証券(公式リンク)、マネックス証券(公式リンク)などのネット証券がおすすめです。
引き続き、三菱商事の動向から目が離せませんね。